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■プレート運動と地震
私たちは『地殻』と呼ばれる地球の薄い殻の上で生活しています。ノートに地球を輪切りにした絵を描こうとすると、厚さ5〜50kmの地殻は鉛筆の線の幅に隠れてしまいます。地殻とその下のマントル最上部は厚さ数10〜100kmの硬い板(プレート)として振る舞います。プレートの下のマントルは、固体でありながらゆっくり(年数cm)と流れる性質を持ち、プレートの運動を助けています。
地球を包むプレートが1枚で出来ていれば地球表層には大きな破壊が生じないのですが、現実のプレートは10数枚に分かれています。それぞれのプレートの移動方向が異なるため、プレート同士が互いに(1)近づく、(2)離れる、そして(3)すれ違う境界が生じてしまいます。ほとんどの地震はこれらのような『プレート境界』周辺で起こっています。地球表面上の主要な変動がプレートの相互作用で説明できるという考え方は『プレート・テクトニクス』と呼ばれています。
■地震はどこで起こるか
プレート運動によって力が集中し、岩盤が破壊されやすくなっている地域で地震は起こります。地震の起こる場所は大きく2種類に分けることができます。一つは、先に紹介したプレート境界、もう一つはプレートの押しに耐えきれず、地殻上部が破壊に至る『活断層』です。残念ながら、日本列島はこれら両方の場所が同居する地帯となっています。日本列島の下には、太平洋側から年間数cmの速さでやって来たプレートが潜り込んで陸側のプレートを引きずり込み、元に戻ろうとするプレートが跳ね上がった時に大地震が起こります。想定されている『東海地震』もこのタイプの地震です。
一方、日本列島を形成している地殻は、絶えず海からのプレートに押されています。この力によって活断層がずれて生じる地震は『直下型地震(内陸地震)』と呼ばれます。兵庫県南部地震(M7.2)はこのタイプの地震です。

